「全部やる」が、本当に市民のためなのか。
子育て、教育、福祉、道路、防災、地域経済、公共交通。
行政には、取り組むべき課題が数多くあります。
できることなら、すべてに十分な予算を使いたい。
しかし、使える財源には限りがあります。
だからこそ大切なのは、
「いくら使ったか」だけではなく、
「その税金によって、何が良くなったのか」
まで考えることです。
私は、これからの行政には、限られた財源を本当に必要なところへ振り向け、その成果まで確認する姿勢が必要だと考えています。
「削る」のではなく、「選ぶ」。
財源の話をすると、
「何かを削るのか」
と思われるかもしれません。
しかし、私が目指しているのは単純な予算削減ではありません。
必要なものには、しっかり使う。
将来につながるものには、思い切って力を入れる。
一方で、「以前から続けているから」という理由だけではなく、本当に成果が出ているのかを確認する。
そして、より良い方法があれば改善する。
そのために私は、政策を考える際に3つの視点が重要だと考えています。
「本当に必要か」
「成果が期待できるか」
「未来につながるか」
です。
政策を選ぶ3つの視点
必要性 × 効果 × 将来性限られた財源だからこそ、「何に使うか」だけでなく、「なぜ使うのか」「何を生み出すのか」まで考えることが重要です。
例えば、企業への支援なら。
例えば、地域企業の人材確保を支援する制度をつくったとします。
「補助金をつくった」
「予算を使った」
だけで終わってはいけません。
大切なのは、
- 採用につながったのか
- 採用した人が地域に定着したのか
- 企業の人手不足の改善につながったのか
その先まで確認することです。
成果が十分でなければ、対象や申請方法、周知方法などを見直す。
そうすることで、同じ財源でも、より大きな成果につなげることができます。
「今」だけでなく、「未来」も考える。
政策には、すぐに成果が見えるものと、成果が出るまで時間がかかるものがあります。
教育、人材育成、防災、インフラ、地域企業への支援。
こうした分野は、今日予算を使えば、明日すぐに結果が出るものではありません。
しかし、10年後、20年後を考えれば、今から取り組まなければならないことがあります。
だから私は、目の前の課題に対応すると同時に、「未来の岩国にとって必要か」という視点を持つことも大切だと考えています。
目の前の課題を解決しながら、未来への土台もつくる。
Vol.1〜4の考え方は、ここにつながります。
これまで、Vol.1ではEBPM、Vol.2ではAI、Vol.3ではDX、Vol.4ではKPIについてお伝えしてきました。
これらは、別々の話ではありません。
根拠をもとに政策を考える。
AIやDXで仕事や仕組みを改善する。
KPIで成果を確認する。
そして、その結果を次の政策判断につなげる。
すべては、限られた人員と財源の中で、市民にとってより大きな価値を生み出すための考え方です。
市民の暮らしをより良くする
私が目指す市政
予算を増やすことだけが、政策ではありません。
限られた財源を、どこに、なぜ使うのか。
そして、使った結果まで確かめる。
そこまで責任を持つことが、これからの行政に必要だと考えています。
必要なところには、しっかり力を注ぐ。
成果が出ているか確認する。
うまくいかなければ改善する。
そして、10年後、20年後に必要な政策を選ぶ。
私は、「いくら使ったか」ではなく、「何を生み出したか」を大切にする市政を目指してまいります。
今回のポイント
- 限られた財源だからこそ、政策の優先順位が必要
- 単純に「削る」のではなく、必要なところへ力を注ぐ
- 「必要性・効果・将来性」の3つの視点で考える
- 予算を使って終わりではなく、成果まで確認する
- 「今」と「10年後、20年後」の両方に責任を持つ
「いくら使ったか」ではなく、「何を生み出したか」。
限られた財源だからこそ、一円一円の価値を高める市政へ。
執筆
瀬村 尚央(せむら ひさお)
岩国市議会議員
Vol.6
10年後、20年後の岩国に責任を。
政治は、今だけを良くすればいいものではありません。今の決断が、10年後、20年後の岩国をつくります。第1章「政治の考え方」の最終回として、私が政治で最も大切にしている考え方をお伝えします。
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