瀬村尚央 政策コラム Vol.8

「岩国で子育てしたい」と思えるまちへ

子育て支援は、一つの制度だけでは完成しません。

働くこと。預けること。学ぶこと。遊ぶこと。相談できること。

子育て世代の「暮らし全体」を考えることが必要です。

瀬村尚央第2章子どもへの投資約5分
目次

子育てしやすいまちって、どんなまちでしょうか。

保育料が安いまち。

子どもの医療費を支援しているまち。

公園が充実しているまち。

教育環境が整っているまち。

どれも大切です。

しかし、子育て世代の暮らしは、一つの制度だけで成り立っているわけではありません。

朝、子どもを送り出す。

仕事へ行く。

保育園や学校から連絡が来る。

買い物をする。

子どもを遊ばせる。

病気になれば病院へ行く。

困った時には誰かに相談する。

こうした毎日の積み重ねが、「このまちは子育てしやすい」という実感につながります。

だから私は、子育て支援を一つひとつの制度だけで考えるのではなく、子育て世代の「暮らし全体」から考えることが大切だと思っています。

制度があることと、「子育てしやすい」は同じではありません。

行政には、さまざまな子育て支援制度があります。もちろん、制度を充実させることは重要です。

しかし、制度があっても知られていない。

申請方法が分かりにくい。

必要な時に使えない。

相談先が分からない。

そうなれば、制度をつくっただけで終わってしまいます。

大切なのは、「制度があります」ではなく、子育てしている方が「助かった」「使いやすかった」「安心できた」と実感できることです。

ここでも、政策は「やったか」ではなく、「暮らしがどう変わったか」まで見る必要があります。

図解でわかる子育て支援は、「暮らし全体」で考える。一つの制度ではなく、毎日の生活がつながっている。
働く子育てと仕事を両立できる
預ける必要な時に安心して預けられる
学ぶ子どもの可能性を伸ばせる
遊ぶ・体験する地域でさまざまな経験ができる
相談する困った時に一人で抱え込まない
暮らす家族が安心して生活できる

「岩国で子育てしたい」

そう思えるまちへ

子育て政策で大切な視点

制度を見るのではなく、「暮らし」を見る。

働く。預ける。学ぶ。遊ぶ。相談する。暮らす。一つひとつをつなげて考えることが、子育てしやすいまちにつながります。

「時間」の負担も、子育ての負担です。

子育て世代にとって、お金と同じくらい大切なのが「時間」です。

仕事を休んで市役所へ行く。

何枚もの書類を書く。

同じような情報を何度も提出する。

どの制度が使えるのか自分で探す。

一つひとつは小さなことでも、仕事や家事、育児の中では大きな負担になります。

だからこそ、オンラインでできる手続きを増やす。申請を分かりやすくする。必要な情報へたどり着きやすくする。窓口へ行かなければならない手続きを減らす。

こうした行政の改善も、私は立派な子育て支援だと考えています。

子育て支援は、給付や補助だけではありません。「時間を返すこと」も、大切な支援の一つです。

子育ての負担は、「お金」だけではありません。
お金
  • 保育
  • 教育
  • 医療 など
時間
  • 手続き
  • 移動
  • 待ち時間
不安
  • 相談
  • 情報
  • 孤立

お金 × 時間 × 安心

暮らし全体を支える子育て政策へ

子どもを育てることを、家庭だけの責任にしない。

子育ての中心にいるのは、もちろん家庭です。しかし、すべてを家庭だけで抱える必要はないと考えています。

学校。

保育園や幼稚園。

地域。

行政。

企業。

スポーツや文化活動。

さまざまな人や組織が関わることで、子どもたちの成長を支えることができます。

そして、親が困った時に相談できる。

子どもが学校や家庭以外にも居場所を持てる。

地域に見守ってくれる人がいる。

そうしたつながりが、子育てする家庭の安心にもつながります。

Vol.7でお伝えした「子どもの居場所」も、こうした子育て環境をつくる大切な一つです。

「選ばれるまち」には、理由があります。

人口減少が進む中、これからの自治体は、「住んでもらう」だけではなく、「住み続けてもらう」「子育ての場所として選んでもらう」という視点が、さらに重要になります。

仕事がある。

安心して子どもを預けられる。

教育環境がある。

子どもが挑戦できる。

困った時に相談できる。

地域とのつながりがある。

こうした環境が重なって、「ここで子どもを育てたい」という選択につながっていきます。

子育て政策は、子育て世代だけのための政策ではありません。

子どもが育つ。

家族が暮らし続ける。

地域に人がいる。

地域経済が続いていく。

そして、次の世代へまちがつながる。

子育て環境を良くすることは、岩国の未来そのものへの投資だと私は考えています。

だからこそ、「何が本当に必要か」を見ていく。

子育て支援も、制度を増やせば増やすほど良いとは限りません。

どんなことで困っているのか。

どの制度が利用されているのか。

必要な人に届いているのか。

利用した人の負担は本当に減ったのか。

子育て世代が何を感じているのか。

こうした数字と声の両方を見ながら、必要な政策を考え、成果を確認し、改善していくことが大切です。

「子育て支援をやっています」ではなく、「子育てしやすくなった」までつなげる。私は、そこにこだわりたいと考えています。

私が目指す岩国

私は、「子育て支援制度が多いまち」だけを目指しているのではありません。

目指したいのは、子育てをしている方が日々の暮らしの中で、「岩国で子育てしてよかった」と実感できるまちです。

そして、これから子どもを持つ世代にも、「岩国で育てたい」と思ってもらえるまちです。

子どもへの投資は、一つの制度をつくって終わるものではありません。

働くこと。

預けること。

学ぶこと。

遊ぶこと。

相談すること。

暮らすこと。

その一つひとつを、子育て世代の目線から見直していく。

子どもたちの未来と、子育てする家族の毎日。その両方を支えられる岩国を目指していきます。

今回のポイント

  • 子育てしやすさは、一つの制度では決まらない
  • 「制度」ではなく、子育て世代の「暮らし全体」から考える
  • お金だけでなく「時間」と「安心」の負担も減らす
  • 家庭だけで抱えず、地域全体で子どもの成長を支える
  • 「制度がある」から「子育てしやすくなった」へ

「制度がある」ではなく、「子育てしやすくなった」へ。

子育て世代の「暮らし全体」から政策を考える。

執筆

瀬村 尚央(せむら ひさお)

岩国市議会議員

Vol.9

教育への投資は、未来への投資

子どもたちが社会へ出る時、今と同じ仕事、今と同じ技術、今と同じ社会とは限りません。では、これからの時代を生きる子どもたちに、どんな力を育んでいく必要があるのか。次回は、私が考える「教育への投資」についてお伝えします。

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