瀬村尚央 政策コラム Vol.7

なぜ「子どもの居場所」が必要なのか

家庭でも、学校でもない。

子どもたちが安心して過ごし、学び、遊び、挑戦できる場所を地域の中にも。

私は、それが子どもの可能性を広げると考えています。

瀬村尚央第2章子どもへの投資約5分

CHAPTER 2

子どもへの投資

子どもの未来を支えることは、岩国の未来をつくること。

目次

子どもたちの世界は、家庭と学校だけでいいのか。

子どもたちにとって、家庭と学校は、とても大切な場所です。

しかし、子どもが成長する場所は、それだけではありません。

地域の大人と出会う。

年齢の違う子どもと遊ぶ。

スポーツに挑戦する。

文化や地域の歴史に触れる。

勉強を教えてもらう。

時には、学校や家庭とは違う場所で、誰かに話を聞いてもらう。

こうした一つひとつの経験も、子どもたちが成長していく大切な機会だと私は考えています。

だからこそ、家庭と学校に加えて、地域の中にも子どもたちの「居場所」が必要です。

「居場所」とは、建物をつくることではありません。

「子どもの居場所づくり」というと、新しい施設をつくることを想像する方もいるかもしれません。

しかし、私は必ずしもそう考えていません。

地域にはすでに、公民館や集会所、スポーツの場、文化活動、地域行事、さまざまな団体や人材があります。

大切なのは、新しい「箱」を増やすことではなく、今ある地域の力も活かしながら、子どもたちが参加できる選択肢を増やしていくことです。

図解でわかる子どもの「居場所」って?一つの施設ではなく、地域の中にいくつもの選択肢を。
子ども安心して自分らしくいられる
家庭安心できる一番身近な場所
学校学び、仲間と出会う場所
地域世代を超えて人とつながる
体験・挑戦スポーツ・文化など可能性を広げる
信頼できる大人話せる・相談できる・見守ってもらえる
家庭 + 学校 + 地域子どもの選択肢が広がる可能性が広がる

私が考える「居場所づくり」

「場所」を増やすだけではなく、「選択肢」を増やす。安心できる。学べる。遊べる。挑戦できる。相談できる。子ども一人ひとりに合った居場所が、地域の中にあることが大切です。

居場所が一つではないことに意味があります。

子どもたちは、一人ひとり違います。

スポーツが好きな子。

勉強が好きな子。

音楽や絵が好きな子。

大人数で過ごすことが好きな子。

少人数の方が安心できる子。

だからこそ、「ここに来ればいい」という一つの場所だけではなく、それぞれの子どもが「自分にはここがある」と思える選択肢を増やすことが大切です。

そして、さまざまな大人や仲間と出会うことで、学校や家庭だけでは得られない経験が生まれます。

私は、その経験が子どもたちの可能性を広げると考えています。

地域には、すでにたくさんの力があります。

子どもの居場所づくりは、行政だけでできるものではありません。

地域には、子育てを経験した方。

スポーツを教えられる方。

文化や地域の歴史を伝えられる方。

仕事の経験を話せる方。

子どもたちを見守ってくださる方。

さまざまな経験や力を持った人がいます。

また、地域団体、企業、スポーツ団体、文化団体などにも、それぞれの強みがあります。

行政がすべてを一からつくるのではなく、こうした地域の力をつなぎ、子どもたちが参加できる機会を増やしていく。

私は、それも行政の大切な役割だと考えています。

行政だけで、子どもは育てられない。
家庭学校地域
子ども
行政地域団体企業・スポーツ・文化

それぞれの強みをつなぎ、地域全体で子どもの成長を支える。

「子どもへの投資」は、未来への土台づくりです。

子どもへの取り組みは、すぐに数字としての成果が現れるものばかりではありません。

しかし、子どもの頃に出会った人。

挑戦した経験。

褒めてもらったこと。

失敗しても、もう一度挑戦できたこと。

地域の大人に見守ってもらったこと。

そうした経験は、その子の将来に残っていきます。

そして、地域で育った子どもが大人になった時、「岩国で育ってよかった」「いつか岩国に帰りたい」と思ってくれるかもしれません。

子どもたちの可能性を広げることは、一人ひとりの未来を支えるだけではなく、岩国の未来をつくることにもつながります。

ただ「やる」だけではなく、必要とされる取り組みへ。

一方で、「子どものため」という言葉だけで、何でも事業にすればいいとは考えていません。

どんな居場所が必要とされているのか。

実際に子どもたちが参加しているのか。

保護者のニーズと合っているのか。

地域で継続できる仕組みになっているのか。

そして、子どもたちにどんな変化が生まれているのか。

こうしたことを確認しながら、必要に応じて改善していくことが大切です。

ここでも、第1章でお伝えした「実施することではなく、成果を見る」という考え方は変わりません。

私が目指す岩国

私は、すべての子どもに同じ道を用意するのではなく、一人ひとりが自分に合った場所や挑戦を見つけられる岩国にしたいと考えています。

家庭がある。

学校がある。

そして地域にも、安心して過ごせる場所がある。

挑戦できる場所がある。

相談できる人がいる。

「自分にはここがある」。そう思える場所が一つ増えるだけでも、子どもの世界は広がります。

新しい建物をつくることだけが、子どもへの投資ではありません。

地域にすでにある人、場所、経験をつなぎ、子どもたちの選択肢と可能性を増やしていく。

私は、子どもたちが「岩国で育ってよかった」と思えるまちを目指していきます。

今回のポイント

  • 子どもの成長の場は家庭と学校だけではない
  • 「居場所づくり」は新しい施設をつくることだけではない
  • 一人ひとりに合った「選べる居場所」を増やす
  • 地域にある人・場所・経験をつなぐ
  • 子どもの可能性を広げることが、岩国の未来につながる

「『場所』を増やすだけではなく、子どもたちの『選択肢』を増やす。」

一人ひとりが「自分にはここがある」と思える岩国へ。

執筆

瀬村 尚央(せむら ひさお)

岩国市議会議員

Vol.8

子育てしたくなる岩国とは

子育て支援は、制度を一つ増やせば完成するものではありません。働くこと。住むこと。教育。地域とのつながり。子育て世代から本当に「選ばれるまち」になるためには何が必要なのか。次回は、子育て世代の目線から岩国のまちづくりを考えます。

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