目次
「やってみたい」は、成長の入口です。
サッカーをやってみたい。
絵を描いてみたい。
プログラミングをやってみたい。
地域のお祭りに参加してみたい。
知らない仕事について聞いてみたい。
子どもたちの「やってみたい」は、一人ひとり違います。
そして、最初から得意である必要もありません。
やってみたら、楽しかった。
思ったより難しかった。
うまくいかなかった。
もっと知りたくなった。
違うことに興味を持った。
そのすべてが経験です。
私は、子どもたちの小さな「やってみたい」を、実際の一歩につなげられる環境が大切だと考えています。
でも、「やってみたい」だけでは挑戦できないことがあります。
子どもが何かに興味を持っても、
どこでできるのか分からない。
身近に教えてくれる人がいない。
参加できる機会を知らない。
住んでいる地域によって選択肢が違う。
家庭だけでは、すべての経験を用意することが難しい。そんなこともあります。
子どもの可能性が、「知らなかった」「機会がなかった」だけで閉じてしまうのは、もったいない。
だからこそ、行政がすべてを提供するのではなく、地域にすでにある人、場所、活動、企業、団体などをつなぎ、子どもたちがさまざまな体験に出会える環境をつくる。
私は、そこに地域や行政が果たせる役割があると考えています。
- 経験
- 気づき
- 新しい興味
- 次の挑戦
可能性が広がる
挑戦の目的は、成功させることだけではない。経験そのものが次の可能性につながる。
私が増やしたいもの
「成功する子」ではなく、「挑戦できる機会」。
得意かどうかは、やってみなければ分かりません。まず一歩を踏み出せる。そんな選択肢を地域に増やすことが大切です。
挑戦は、「成功すること」だけが目的ではありません。
何かに挑戦しても、続かないことがあります。
負けることもあります。
失敗することもあります。
「自分には合わなかった」と気づくこともあります。
でも、それでいいと思っています。
やってみたからこそ、好きなことが分かる。
苦手なことが分かる。
悔しさを知る。
人と協力することを覚える。
次にやりたいことが見つかる。
挑戦の価値は、結果だけではありません。
一歩を踏み出した経験そのものが、子どもの成長につながります。
すべてが「経験」になる
次の一歩へ
岩国には、子どもたちに伝えられるものがあります。
子どもの体験を、行政だけで用意する必要はありません。
岩国には、スポーツに関わる人。
文化や芸術に関わる人。
地域で活動する人。
さまざまな技術を持つ人。
会社を経営する人。
ものづくりに携わる人。
農業や地域産業に携わる人。
多様な経験を持つ大人たちがいます。
企業や団体にも、子どもたちが普段の生活では触れることのできない知識や経験があります。
大切なのは、その「地域の力」と子どもたちの「やってみたい」が出会える機会をつくることです。
地域の大人にとっては当たり前の経験でも、子どもにとっては、将来を考えるきっかけになるかもしれません。
家庭だけで、すべての体験を用意しなくていい。
私は、ここも大切だと考えています。
子どもにいろいろな経験をさせたい。そう思っていても、
時間。
費用。
移動。
情報。
家庭によって置かれている状況は違います。
だからといって、行政がすべての活動を無償で提供すればいい、という単純な話でもありません。
地域の施設を活用する。
既存の活動を知ってもらう。
地域団体や企業と連携する。
子どもが参加できる機会をつくる。
必要な支援が届く仕組みを考える。
新しいものを一からつくるだけでなく、今ある地域の資源をつなぐことで、できることがあります。
子どもの「やってみたい」を、家庭だけで背負わない地域にしていく。
それも、子どもへの投資だと私は考えています。
「機会をつくった」で終わらせない。
そして、体験事業やイベントを開催しただけで、成果とするべきではありません。
参加した子どもはどう感じたのか。
新しい興味につながったのか。
また挑戦したいと思えたのか。
必要としている子どもに機会が届いているのか。
継続できる取り組みになっているのか。
こうしたことを確認しながら、より良い形へ改善していく必要があります。
ここでも大切なのは、「何回開催したか」だけではなく、「子どもたちに何が生まれたか」を見ることです。
私が目指す岩国
私は、子どもたち全員に、同じことをさせたいわけではありません。
一人ひとり、好きなことも、得意なことも、興味を持つことも違います。
だからこそ、選択肢があることが大切です。
スポーツをやってみたい。
音楽をやってみたい。
勉強してみたい。
ものづくりをしてみたい。
地域で活動してみたい。
何でもいい。「やってみたい」と思った時に、一歩を踏み出せる。
そして、うまくいかなくても、また違うことに挑戦できる。
もちろん、静かに過ごしたい時期もあります。ゆっくり進みたい子もいます。挑戦を急かすのではなく、「やってみたい」と思った時に選べる状態をつくることが大切です。
子どもの可能性を、大人が最初から決めない。
地域にある人・場所・経験をつなぎ、一人ひとりの選択肢を増やしていく。
私は、子どもたちの「やってみたい」が「やってみた」に変わる岩国を目指していきます。
今回のポイント
- 子どもの小さな「やってみたい」を大切にする
- 挑戦の価値は、成功することだけではない
- 家庭環境や地域によって、最初から選択肢を狭めない
- 地域にある人・場所・活動と子どもをつなぐ
- 「機会をつくった」ではなく、子どもに何が生まれたかを見る
「『やってみたい』が、『やってみた』に変わる岩国へ。」
子どもの可能性を、大人が最初から決めない。
執筆
瀬村 尚央(せむら ひさお)
岩国市議会議員
Vol.11
地域で子どもを育てるということ
子どもを育てる中心は家庭です。しかし、家庭や学校だけですべてを抱える必要はありません。地域の大人、企業、団体、スポーツ、文化。それぞれの力をどうつなぎ、子どもたちの成長を支えていくのか。次回は、「地域で子どもを育てる」という考え方についてお伝えします。
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